海猫

海猫〈上〉 (新潮文庫)

海猫〈上〉 (新潮文庫)

伊東美咲の映画で話題になった本ですね。映画は見ていないのですが、綺麗な題名だなと思い買いました。『海猫』って鳥の種類だということを知らなかった人が相当数いるんじゃないかと思われて仕方ありません。
誰に共感するかというと、主人公の薫ではない。まあ、すごい美人の気持ちなぞわからないし、知らない男に「お前、海猫みたいな眼をしとる」と言われて結婚を決めた気持ちもわからない。だいたい海猫みたいな眼ってどんな眼よ?
こんな眼です。

はっきり言って怖い。これ書いた人はほんとにウミネコをアップで見たことあるのかぁ? 語感のよさと鳴き声のせつなさだけで書いてないか?
私は第2部のほうが人間くさくて力強くて好きです。第1部はありえないだろ〜って思っちゃった。小説だからいいんだけどもさ。