聞こえてしまう

昨日、相方と二人で遅い夕食を食べにうどん屋さんに行った。平日夜だが、割と混んでいる。窓際のひとつだけ空いた席に通された。
今日あったことなどをしゃべっていると、ふと後ろの席の会話が耳に入ってきた。

「あなた、とりあえず痩せてごらんなさいよ!周囲の見る目も変わるし、男の見る目も変わる!」
「そうねえ・・・」

あまりの断言口調に思わずちらりと盗み見た。座っているのはでっぷりと太ったおばさんが二人である。この後しばらく、我々の意識はそちらに集中してしまう。

叶姉妹が言ってたけど、『お金は男性からのラブレター』なんだって!つまり、食事にいってワリカンにされたら、それは愛されてないってことなの!」「とにかくお金よね!」

異論はあるがとにかく会話が艶っぽい。会話は艶っぽいが見た目がおばさんなので、何度もうどんを吹きそうになって困る。頬の筋肉がぴくぴくしっぱなしだ。
気もそぞろにうどんを食べて席を立った。帰る道で、同じく聞き耳を立てていた相方が「ダンナがホステスに貢いでるって言ってたよ」と教えてくれた。そういうことか。
 
ところで、私はこのおばさんたちが駆使していた「そうよね」とか、「〜だわ」などの女性言葉が使えない。これは年代的なものだろうか?