かなり落ち込み中

医療崩壊」、文章が難解だなんて書いたけど、読み始めたら一気に引き込まれてしまった。一文字一文字、読み飛ばさないようにゆっくり読んでいるので、今日は1/3ほど読んで終了。しかしあまりにもショッキングな内容で動揺している。
私の理解では、司法側が医療紛争を判断する時の基本は次の3つ。

  • 結果違法性・・・行為の如何に関わらず、結果が重大(死亡や傷害)なら、違法と判断する
  • 個人の責任を追及する・・事故が起こった過程や原因を分析せず、個人の責任を追及しても再発防止には役立たない、と言うのが航空業界や医療界の常識。しかし司法の常識では必ず「誰かが悪い」ので罰を与える。
  • 医療水準の考え方・・参考にされる「医療水準」とは現在の医学の標準的な考え方の事ではなく、被害者救済のために司法がねじまげていくものである。

また、医療の目的(患者を助けるため、善意にもとづいて治療を行う基本的な姿勢)は、司法の場では関係なく、もしも患者が死亡したら暴力団による殺人と扱いは一緒なんだそうだ。
これでは、自分が明日犯罪者になっても何の不思議もない。救命できなければ犯罪人なわけだし、医師を続ける以上救命できない事は必ずありうるわけだから。
最良のリスクマネジメントは、医師を辞めることではないのだろうか。今夜は眠れるだろうか。