ぶんず色

さて、福島を出るまで標準語だと思い込んでいたこの言葉ですが、腕や足をぶつけて青い内出血が出来た時や、プールに入りすぎて唇が真っ青になった時の色の比ゆとして「あっ、ぶんず色になった!」と使います。
「ぶんず」とはなにか。聞いたことのある説では、「豆の名前」ということなのですが、Googleイメージで検索しても、こんな絵しか出てきません。

これじゃただの豆だし、内出血はこんな色ではない。
しかし複数の北海道の方から「ぶす色という色がある」という有用な情報をいただきました。どちらかというとブス色のほうが失礼だとおもうのですが、広辞苑で「ぶす」を調べてみたところ、

「ぶし(附子)」に同じ。トリカブトの根をとって乾した生薬。興奮・鎮痛・代謝亢進のために用いる。主成分はアコニット・アルカロイド。猛毒がある。

そして写真を発見。

この花の色なら納得ですね〜。ということで、自分の中では「ぶんず色=ぶす色が福島らしくなまった言葉=トリカブトの花の色」という事に落ち着きました。こんな危険な色であったとは! 先人はその毒々しさに共通するものを感じたのでしょうか。
どなたか新情報があれば教えてください。