将来

高校の同級生(医師)から手紙を頂いて、印象に残った一文。
『制度も保険も現場も、働く場所がどうなるかわからないので、将来のことが皆目見当がつかない』
激しく同意。自分も将来のことを考えると、自分がどこに住んでいるのか、何をしているんだかさっぱり見当がつかない。上手く言えないんだけど、医療従事者というのは社会に不可欠な職業のひとつであることは間違いないと思うのだが、安定した地位や収入、ステータスなどのいわゆる俗物的な魅力は無くなりつつあり、奉仕や義務ばかりが声高に叫ばれるようになってしまった。しかもこれまでも限界近いがんばりで働いてきたのにね…。これからある程度のレベルの人材を集め続けることができるのか心配である。 江戸時代のように「デモシカ医者*1」的なのばかりになったら、少なくとも私は安心して自分の身体を任せられない。
子供の頃、ある人に「ある程度勉強のできる奴は、社会を支える仕事を選ばないといけない」と言われたことがある。印象が強いので今でも覚えているのだけど、最近は「社会を支える仕事をしている人には、きちんとした生活の保障やステータスを与えるべき」と思う。たとえば原発で働いている人がものすごい薄給で過労だったら嫌だもの。普通よりも高い給料を取って、休日や休暇もきちんと取って、良い体調と安定した気持ちで働いて欲しいと思う。
よく政治家の月給に目くじら立てる人がいるけど、私はぜんぜん腹立たない。国を支える人材(しかも自分達が選んでいる)に高給を出して何が悪かろうか。高給に値しないと思われる人は選ばなければ良いのだ。ほんと変な国。

*1:何も出来ないから医者にデモなろうか、医者にシカなれない、という意味…だと思う