いけない想像

友人とも盛り上がってしまったのだけれど、大切に扱わなくてはいけない人や物に対して、「もしも、もしも、こんなことしちゃったらどうしよう…」と考えてゾクゾクしてしまうのはなぜだろう。中には自分の人間性を疑うような想像もあったりして。
私の場合、息子が食器洗い機や洗濯機に入り込んで、知らずにスイッチを入れてしまったら…などと思わず考えてしまい、中で叫び苦しむ様がまざまざと目の前に浮かび、ギャーと頭を抱えて涙目になってしまったり、自分の頭はどうなってるのかと心配になるときがある。
原田宗典のエッセイでも、デパートのガラス食器売り場に行くと、手を棚の上に伸ばして一気に駆け抜けたらどうなるのかという考えが浮かび、ぞくぞくしつつもその衝動を抑えるのに一苦労という話があったような気がする。
人は狂気を内包しているものか? そうではなく、「防御反応の極限まで高まった状態」のためだと自分を納得させている。色々と起こりそうもないことまで先回りして考えて、心配するようになってるのだろう。その割りになんでもないことが抜けていたりもするのだが…。 ちなみに今一番恐れているのは新型インフルエンザのパンデミック。ああやだ。ほんとにやだ。