旅行記5〜ミシェル・ブラス体験記

今日は今回の北海道旅行のメインイベント、ウインザーホテル2泊目、あのミシェルブラスに食べに行きます。
朝はロビーにある中庭風のカフェでハイキングみたいに朝ごはんしました。とつぜん「ぽろろろろろん!」という怪音とともに訪れる異空間。ロビーでハープ生演奏が始まりました。ハーピストはドレスを着た金髪のお姉さんです。一泊して飽きれるほどの高級さには慣れたつもりでしたが、これには参りました。すでに笑いをこらえるのが精一杯でした。生ハープ・・
昼はレンタカーで山を降り、留寿都ニセコ方面を探索。途中で珍しく車酔いして相方に迷惑をかけました。洞爺湖から留寿都に行く途中で「真狩村」発見。おおっ、これが百合根で有名なまっかり村か。
真狩村細川たかしの出身地らしく、地元では英雄扱いで、亡くなってもないのに記念碑が建っていました。さすがに寄りませんでしたが、「北酒場」は私も保育園のころ大好きでしたね。意味もわからず、「ながいかみのおんながにあ〜う〜」などと歌ってました。

さて、予約した7時にホテルの最上階にあるミシェル・ブラス洞爺へ。
フランスの有名三ツ星レストラン、支店を出さないことで有名なその店がはじめて出した国外支店。「自然を調理する」料理人として有名なミシェル・ブラスが惚れ込んだ洞爺湖大自然。なかなか予約がとりづらいらしいです。われわれは2ヶ月前に、ホテルを取る前に予約しました。
高級を突き抜けた変わったお店、という評判は聞いていましたが、まずウエイターさんが忍者の格好をしている。正しくは違うかもしれないが、どうみても作務衣である。なにか和風を勘違いした外人の雰囲気がある。
しかし店の内装は文句のつけようが無いほどすばらしくシンプルで、落ち着いていました。まず食前酒をオーダー。コースは事前に18,000円の安いほう(!)を予約していました。

  • 食前酒のお通し

卵が一個出てきたぞ! 目が点。 よく見ると、半熟卵の殻を一部分割って、なかにソースをたらしてある。スプーンでどうぞ。
ここでワインをオーダー。ボトルはシャレにならない高さ(ウン万からウン十万)なので、グラスを。美味しかった。ワインの飲まず嫌いだった相方が異常に感動する。

  • ワインのお通し

スプーンが6つでてきたぞ! ??? よく見るとオードブルが乗っている。そのままぱくっとどうぞ。

  • 前菜

やっとコースがはじまった。すでに空腹ではない。直立不動の薄い紙のような焼きチーズで、どうやって食べたらよいのか途方にくれる。手で食べてよいらしい。フィンガーボウルが出てきた。これは間違えないもんね!

  • スープ

詳細は忘れましたが美味しかった気がします。
 
そういえば、ミシェル・ブラスでは、ナイフは最初から最後まで同じものを使います。その理由について、シェフのミシェルブラスからメッセージがありますと忍者がいう。
メッセージを開封するが仏語である。「ほぉー」みたいな顔をして忍者に微笑む。相方に囁く「第2外国語、何?」「仏語」「私も。わかる?」「わかんねえよ」紙を閉じる。思い入れはあまり伝わりませんでした。

海老やらホタテにオレンジ味のソースがかかってたようなかかってないような・・
甘かった。味噌汁が飲みたい。

豚肉を上手に蒸したものにピーナツバターソースがかかっている。甘い。死にそうだ。ちょっと「うっ」となる。

  • デザート

ほかほかのタルトである。これは文句なしに美味しい。が、重い。私はケーキ好きなのでぺろり。今度は相方が「うっ」となっている。
 
食事が終わりました。気がついたら10時をまわっています。
フランス料理は、お金や素材とともに、時間をも贅沢に使うものなんだなあと思いました。本格的なコースをきちんとした店で食べたのはこれがはじめてで、はっきり言って私には味がよくわからなかったです。たぶんわかる人が食べればすごく美味しいんだろうな・・。あと、緊張しました。
でも忍者はとても優しくて、一つ一つの料理の食べ方を説明してくれたり、緊張をほぐそうと話しかけてくれたり。サービスはすばらしく、超一流のお店であることはよくわかりました。隣のカップルは記念のケーキなどを予約していたらしく、デコレーションが美しかった。色んなニーズにこたえてくれそうです。
 
もっと色んなお店に行ってからもう一度来たい。ちょっと背伸びした仏料理体験でした。