BLSの不思議

BLSの講習を受ける事になった。BLSとはbasic life supportの略で、一時救命処置、つまり道で倒れてる人をみたらまずどうするべきかとか、普通の人が行う救命処置のことである。
詳しくはかかないが、ACLS(高度な救命処置)という講習を受けようとすると、まずこの基本扁・BLSを受けなければいけないのだ。ぶつぶつ。
このBLSは市民に普及すると救命率を向上させたりしてとても良いらしい。しかしまず119に電話しろとか、こういうときは人工呼吸と心臓マッサージをしてから電話しろとか、反応のある場合はこう、ない場合はこう、とかなり細かい。

最も不思議な点は表紙である。BLS、ACLS、PALS(小児の救命処置)シリーズはどの本も表紙にさまざまな格好をした、たくさんの外人が笑顔で映っている。おそらくは市民、救急救命者、医療従事者などたくさんの人たちが協力して命を救うことをあらわしているんだろう。
しかし表紙を良く見るとちょっとへんだ。一見単純な集合写真にみえるが、遠近感が全くない
最前列の人も最後列の人も、顔の大きさも光の当たり方もまったく同じ。しかもこれだけの人がいれば一人位は半目になりそうなものだが、どのひとも完璧な笑顔で写っている。一人一人撮った写真の合成であることは間違いないのだが、とても自然である。
なぜこんな手の込んだことをするのか。こんなとこにお金をかけるなら、なぜ受講料を値下げしないのか。市民に普及させたいのなら、2万円という受講料をせめて1500円くらいにする努力はしてほしいものだ。インストラクターもほとんどボランティアでやって下さっているらしいが、せめて少しでも還元したらどうか。ぶつぶつ。

BLSヘルスケアプロバイダー 日本語版

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