田舎

外回りの仕事で車で一時間ほどの田舎に行き、帰りは夜になりました。気づくとガソリンがありません。
小さなガソリンスタンドに車を入れました。車3台入ったらいっぱいになるくらいです。ハイオクの給油機は一番奥に微妙な角度で設置してあり、しかも小さくて怪しい機械です。本当にハイオクなんだろうな・・
バックで車を寄せました。おじさんは割と親切です。給油している間、ボーっと油量メーターを見つめていました。やばい、疲れてるなぁ。運転やだな。「5367円です」と声をかけられ、はっとして1万円札を一枚渡しました。「細かいの無いんで、これでお願いします」とにこっとすると、おじさんは冷静に「これは千円札です」と指摘してきました。はうっ!はずかしい!
かなりぼけてるな。どっかでコーヒーでも飲んで帰ろう。
そう思いながら支払いを済ませ、車を出すと、前方の暗い道路をたぬきが横断していきました。何県なんだここは・・。
茶店を見つけて「パスタグラタン」という妙な食べ物と苦いコーヒーを飲みました。しばらく走って自分の町の灯りが見えてきました。なんだかほっとしました。