ABS

今日は外回り。朝から晩まで、18時過ぎに仕事が終わり、ちょっとぐったりしながら車を運転していた。
夕方の帰宅のため渋滞である。車はのろのろとしか進まない。これじゃ家まで1時間じゃ着かないなあ。高速乗っちゃおうかなあ。
前方の信号は赤だが右折可の矢印が出ている。右折レーンには一台も車がいない。ラッキー、間に合うかも。右折レーンに入り、アクセルを踏んだ瞬間。
流れが止まった左側の直進レーンの先頭から、軽自動車が何を思ったか突然右側に出てきた。私の車はほぼその軽自動車の側面に突っ込む形。
「あっ」と思わず声を上げ、ああ〜もうだめだ〜と思いながら思い切りブレーキを踏み込んだ。ガッ!ガガガッ!と衝撃が足に伝わり、キキッと大きな摩擦音がして、・・・・あと数cmのところで車は停止した。
相手は驚いて振り返り、いまさら私の車に気づいたらしい。びっくりした顔をして、申し訳なさそうに頭を下げた。ふえ〜よかったぁ〜。
どうやら前方の道が混んでるので、直進をあきらめてUターンしようとしたらしい。直進レーンから後方も確認せずに右折レーンを突っ切って反対車線にUターンしようとするとは、思い切った人もいるものだ。あらためて顔を良く見ると日本人ではなさそうで、軽自動車もあちこちへこんだボコボコの車だった。もし事故っていたら、任意保険に入っていない等、トラブりそうな感じ。もう一度ほっとして胸をなでおろした。
足に伝わった衝撃は、一瞬ぶつかった衝撃かと思うほど強かったが、ABSであった。今まで濡れた路面でブレーキを踏んだとき、軽く「カカカッ」と作動することはあったが、本気の急ブレーキの時はあんなに衝撃があるんだなあ、と感心した。
愛車アコードには普段から世話になっているが、今回のことでブレーキ性能にも信頼が持てた。だって絶対止まらないと思ったんだもん。