結婚しました

というわけで結婚しました。当日は何がなんだかわからないうちに終わりましたが、おぼえているだけ書いてみようかな。長いので時間のある方だけ読んでください。ところではてなキーワードの「結婚」ってものすごく思い入れのこもった説明です。

両親と朝食。ホテル内の懐石料理店なので、普段は高くてこれないぞ。朝ごはんはさすがの美味しさで「お粥ご膳」を思わず真面目に食べてしまう。これでしばらくは空腹にならない。

会場入り

9時に美容室へ。挨拶をした後、専用の個室でさっと服を脱がされ、ピンク色のガウンを着せられる。ヘアとメイク二人がかりで準備開始。色々と話しかけて緊張をほぐそうとしてくれる。いきなりサンドイッチが届くが、まだ満腹なんですけど・・。しかし『食え、食え』と盛んに勧められる。
そうしているうちに新郎(オット)が到着して、準備を始めたらしい。新郎のメイクっていったい・・?ここで突然尿意に襲われたが、「トイレは新郎がメイクをしている裏(だからがまんしたら?)」とすまなそうに言われる。要するに準備が整わないうちに対面するのはまずいと言う事だな。背に腹は変えられないので、忍び足でトイレに行った。新郎は眠そうに目を閉じていたので、全く気づかれなかった。
すっきりとしたところでドレスとベール着用。表に出ると、新郎が待っていて「おおっ」と言ってにやにやしていた。モーニングを着た新郎がいつもよりハンサムに見えた。まあもともとハンサムなのだが。二人で写真撮影をした。どんな顔をしたらいいのか全くわからない。あとブーケは重い。1.5kg以上ある感じだ。ブーケトスって危ないんじゃないか?

リハーサル

式の15分前に両親とリハーサル開始。意外とおぼえる事が多い。牧師さんがご高齢で威厳のある方だったが、手が常に震えていたので目を離せなかった。

結婚式

というわけであっという間に親戚が入場し、新郎が入場し、父と腕を組んで入場した。あまり緊張はしなかったが現実感がない。父と足取りを合わせようとするが、途中から合わなくなった。二人ともすたすたと新郎の近くまで到着。手をとられて牧師さんの前へ。牧師さんのお話はなかなか良いお話でしたぞ。というか日本人でよかった。友人の結婚式では、牧師さんが外人で、誓いの言葉が「イエース、アイ・ドゥ」だったので・・。
指輪の交換、チューをしたあと、結婚宣誓書に署名。来賓の方に向き直ると、牧師さんが「このものたちはただいま夫婦となりましたぁ!」と叫んだ。笑いそうだった。

親族紹介・写真撮影

心配していたが、良くわかった。父親は本番に強い。

披露宴

良く考えると、こんなにたくさんの人たちが、皆健康で、自分たちのために集まってくれるのは凄い事だ。みんな笑顔なのも凄い事だ。しかも、ほぼ全員がデジカメを構えているのも凄い事だ。びびった。
主賓の先生のお言葉を聞いた後、ウエディングケーキ入刀。オットが小声で「えーっっどこ切ればいいのかなあ。ここ?どうやんの?おりゃー!ずぶずぶずぶ!」とかいいながら切っていたような気がするが、主に切っていたのは背後で腕に力をかけていた新郎介添えの男性だった気もする。事前に後輩からぜひ居合い切りをとか言われていたが、そんな余裕はな・い。撮影が終わらないうちにナイフを抜いてしまい、仕方なく刺してる振りをつづけた。乾杯のあと、友人や親戚がテーブルに来てくれたが、あっという間にお色直し退場。退場の時に、今年同じく結婚する妹にブーケを渡した。重くてびっくりしたことだろう。
控え室に戻り、ものすごい勢いで着物を着せられる。「肩幅に足を開いて!踏ん張って!帯を締めますよ!」と言われ、体にものすごいトルクがかかる。「紐、きつい?あとでゆるめますから」と言ったまま緩められなかった。一回換気量が減り、呼吸が早くなる。拘束性換気障害である。ヘアもメイクも同時に直される。
外に出ると、すでにかなり飲まされた新郎がぐったりと待っていた。「やばいよーオレ。かなりよっぱらった。なにそのあたまー、パイナップルみたーい」とへらへら。大丈夫なのか!しかし写真撮影をしている間に幾分しゃっきりとしたようだ。
再入場すると、歓声が上がった。振袖は義理の母のもので、黒地に色鮮やかな朱色の牡丹と銀の流水紋が染めてある。綺麗な着物だし、すごく意外で良かったらしい。つまり普段は着物のイメージと程遠いところにいると言う事だが・・。歓声はやまない。伯母連中がひどい。「Kちゃーん、きれーい、きれーい!」と絶叫している伯母や、「Mちゃーん、Mちゃーん!」と大声で妹の名を連呼している伯母。「おい、違うだろ!Kちゃんだろ!」と伯父が訂正し、会場が大爆笑でした。
ここでドラジェを配りながら各テーブルで写真撮影をした。時間はかかるし大騒ぎになってしまうが、とても楽しくて良かったです。
友人挨拶では爆笑したりちょっと涙が出そうになったり。でも最後まで泣かなかったぞ。終わりに両親にプレゼントや手紙、花束を渡した。新郎の父挨拶がほとんどアドリブなのに堂々として良かった。うちの父もそうだが、社会で何十年も揉まれてきた人たちの貫禄はすごい。
家族全員で送賓をして終了。

そ・の・後

実はオットも殆ど何も食べられなかったらしく、ホテルの部屋に戻った後、二人で料理をむさぼり食う。パレスホテルは、新郎新婦の分をお弁当にして部屋に届けてくれるので良いです。ローストビーフやっぱり美味しい!5枚もお代わりしたツワモノもいたようだ。
食べ終わると、思わず二人でベッドに倒れこむ。「疲れた。酔っ払った。頭痛い・・」とオットがつぶやく。ほんとにお疲れ様でした。その後1時間くらい二人で話をしながら休んで、同僚がささやかに開いてくれた2次会へ合流しました。合流したとたん「新郎・新婦がお見えです!生・チュー!生・チュー!」と生チューコール。ビールではなくキスをしろと言う事でした。ほっぺたでがまんしとけ!
いろんな人に感謝・感謝の結婚式でした。