書きまつがい

手術予定表でずらずらと患者さんの名前が書いてあるところに、一人だけ間違って病名が書いてあった。
左拇指壊死 様
「やな名前だなあ」と先輩がわざとらしくつぶやいたので、笑いが止まらなくなってしまった。
以前、次の日の手術の点滴の指示をまとめて何枚も何枚も書いていて、だんだん頭がこんがらがってきて、輸液の種類を書くところに自分のサインをして、『100ml/hrで』と自信満々に書いたことがある。
このときも、のぞきこんだ先輩に「先生を100ml/hrか・・・それは効きそうな」と言われたので、忙しいのに笑いが止まらなくなって、何も書けなくなってしまった。
別の同僚は、日付と時間をいつも間違えるらしく、「13月00日」とかいう謎の指示を出している。