田舎暮らし

私の勤める病院は田舎にあり、住んでるところはさらにド田舎である。今までの人生で最も田舎に住んでいると思う。
しかしこれはこれでまた楽しい。
宅急便を出そうと、「取扱店」ののれんが出ている呉服屋さんを恐る恐る訪れた。「いらっしゃいませ〜」どうやら化粧品や雑貨なども一緒に売っている、雑然としたお店である。人の良さそうなおばさんが、「宅急便? 紙、書いた?」と気さくに聞いてくる。まだですと答え、机をお借りした。
「ひとつは福島へ・・・」というと、「福島は関東だわよね」とか(違う)、「お菓子なら午前中についたほうが絶対いいわよ」と気さくにアドバイス
「じゃあお願いします」と店を出て道路を歩き始めると、おばさんが息せき切って走ってきて、「あなたあなた、これ!使ってちょうだい!」と洗顔料の試供品を渡された。「自然派化粧品でね」と路上でセールスが始まる。お礼をいって次の店へ。
ここは夜9時以降と日曜は閉まってしまうコンビニである。野菜や食料品も豊富だが、賞味期限を2ヶ月すぎたマヨネーズなどが平気で置いてあるので油断できない。お昼の材料を買い、レジに行くと、推定90歳くらいのおばあちゃんが、売り物の雑誌を虫眼鏡で食い入るように読んでいた。微動だにしない。声をかけて会計してもらった。
こんなんばっかりなので、面白い。