紅一点

職場の紅一点になるのは実は初めてだ。いままでは常に同僚に女の先生がいた。
同僚の女性がいると、月イチの不調な日などはとても心強い。「今日はアレでつらいので、時々様子を見に来て欲しい」とお互いに頼んで、休憩交代を確保していた。
今はまわりは男性(ほとんど年上)だらけなので、やっぱりなかなか言いづらく、ため息をつきながら痛みと貧血に耐えている。誰も座ってないので座りづらい雰囲気もあるのだが、勇気を出して椅子を運んでくる。
機械出しをしている看護婦さんはもっと大変だろうなあ・・ かわいそうだ。
 
以前つとめていた職場はとてもオープンというか下ネタOKなところで、同僚の女医たちと「今日はダメー、アレだから」などと大声で話していて、部長が「お前ら・・ここは女子高じゃないんだ!」と半泣きになるようなところだった。
ある日、その日の手術室の責任者の先輩(男性)がぶつぶつと、「緊急は○○に頼んで〜、部屋は10番だろ〜、××は今日はアレだからあまり使えないな」などと言っているではないか!さすがに「うわ〜、そんな事まで把握してるんですか?」とつっこんでみたところ、「当たり前だ! 医局員の月経日も把握しないでスーパーバイザーがつとまるか!」と胸を張って言い切られてしまった。
さすがにそのあと、女医3人で、「やばいよ・・私たちの月経日把握されてるよ・・」ということになったが、まあそれはそれでいいんじゃないとうやむやになってしまった。すごく気楽だったなあ。