刑事罰

今日はまじめに。深夜、恐怖を持って書いています。
刑事罰とは、法律を犯した人間に対して、権力が身体に直接の制裁(殺害、拘禁など)を加えたり、財産の没収をおこなう事だと理解している。
普通に、怖い。小さい頃、悪い事をして死刑になる夢を見る事があり、今でも鮮明に覚えている。しかし恐怖感が反社会的な行為の抑止力となる。
『結果の良くない医療行為に対して、医師に刑事罰を加えようとする動き』が出てきている。警察・検察も悪意からではなく、厳罰化することで医療による死が減ると考えているのだろう。
しかし、全ての人間の生命は有限であり、どうやっても治せない病気もある。その責任までも刑事罰として受けなければいけないのなら・・・

大野病院の産科医逮捕で、多くの医師が衝撃を受けたのは、明らかなミスではなく、患者側の致命的な要因(癒着胎盤)による死であったからだ。

私は普通の市民だ。刑事罰に対しては動物的な恐怖感がある。いやだし怖い。この恐怖がより良い医療につながるのだろうか。
刑事罰を受けたくなかったら、リスクが高いと思われる患者を避ける。難度の高い医療行為をしない。
刑事罰を絶対に受けたくなかったら、医者を辞める。
難度の高い治療の忌避、医師不足、これが国民の健康の向上につながるのだろうか。
既に若い医師は「リスクの高い科を選択しない」という行動をとり始めているのに・・。
先進国で医療事故に刑事罰を適用する国はあまりないそうです。性質的に相容れないからでしょう。