産婦人科受診

いきなり病院の中で迷う。なんとかたどりついて、Check inを済ませる。ここで保険が無いので、250ドルを払う。保険が有効になったら戻るそうだ。
待合室で詳細な問診表を記入した。これって・・・オットを顔を見合わせた。病歴欄はテクニカルタームが一杯で、私たちは英語で医学教育を受けているからすらすらかけるが、一般の外国人が書こうとしたら辞書を引きつつ1時間くらいかかるんじゃないかな?
そのうちにMedical assistantという肩書きの女性が来て、診察室に通され、身体所見や問診をされる。問診はなんどか聞き返しながら、30分くらいかかった。
X-Ray(レントゲン)がどうしてもaccelerateに聞こえてしまい、意味がわからず何度か聞き返した。簡単な言葉なのに〜。
あと面白かった問診が、「だんなさんに外に子供はいないか」これは私が「I don't know」と答えるとげらげら笑って、そりゃー知らないわよね!と。オットが必死で「No!」と主張。
それから診察着に着替え、待っているとドクターが入ってきました。とても優しい先生で、しょっぱなから「あなた達の英語はおそらく私が日本語を話すよりはるかに上手いと思う。私も昔コスタリカにいたので、言葉が通じないつらさはわかります。ゆっくり話すし、わからなくなったら電話通訳をいれるので、遠慮なく言って下さい」と。
この先生は最後まで非常に簡潔にゆっくり話してくださり、私のたどたどしい英語も良く汲み取ってくださり、通訳は必要ありませんでした。とてもほっとしました。
日本と違うのは、「妊娠中は乳がんになりやすいから」と検診をすること。赤ちゃんのエコーは妊娠中はほとんど無く、専門の予約が必要。ドップラーで心音を聞くだけ。あとは、トリプルマーカーテスト(ダウン症や18・13トリソミーの検査・・・Triple Trisomy Testと言っていた様な気が・・)を勧められることです。日本は高リスクの人にしか勧めませんが、アメリカは全員に勧めるようです。せっかくなので希望。15〜20週がウインドウピリオドになるのが注意点のようです。
子宮収縮抑制薬を日本で処方されて飲んでいましたが、「妊娠初期にお腹が重くなるのは当たり前。飲まなくていいですよ」と。
あとは、ビタミン剤を飲むよう強く勧められました。ビタミンB・C・葉酸はすでに飲んでいましたが、鉄も飲みなさいと言われました。どこのスーパーでもお菓子売り場と同じくらいの規模のサプリ売り場があり、膨大な種類が揃っています。サプリ王国です。
赤ちゃんが元気でいるのがわかり、ものすごくほっとしました。たくさんお礼を言って帰ってきました。ありがたいです。日本のお土産を渡すと、「こんなことはしなくていいのですよ。でも折角なのでもらいます」と、にこにこ。お茶目。
渡米したばかりなのに医療資源をフル活用…国民でもないのに良いのだろうか。保険料は高いですが、勤め先が大部分カバーしてくれるようです。でもこの保険はとある保険会社の保険であり、加入している人間が、指定した医療機関にかかる場合しかカバーしません。国民皆保険ではない。
こちらは保険に入れない人もあふれており、医療費が個人破産の原因の多くを占めるらしい。保険に入れない人は、受診すらできません。
あまり良い国とは思えないな〜。勝ち組になっちゃえばとても住み心地がいいんだろうけど。我々だって期間限定だから採用してもらえてるわけだし・・・。