演奏会

待ちに待ったオレゴン響の演奏会。海外で演奏会に行くのは初めて。
プログラムは濃い感じ。

指揮:Carlos Kalmar、ピアノ:Valentina Lisitsa
ドボルザーク:シンフォニック・バリエーション
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 2番
リヒャルト・シュトラウスツァラトゥストラはこう語った

シーズンの始めだからなのか、毎回なのかわからないけど、突然全員起立して国歌斉唱…。びっくりしました。
ラフマニノフを弾いたのはValentina Lisitsaというウクライナ出身の金髪美人ピアニスト。shy先生に『のだめに関連してYou tubeで話題になった人』と教えていただきましたが、演奏を聴いて納得…。
まず冒頭の「チャーンダーン」、音がでかい。ほとんど轟音。そんで異常に早い。「このテンポでこの曲が弾けるのか?」という千秋のセリフを思い出しましたが、ほんとにそのまま弾いてる! ものすごい超絶テクでした。
私はクラシックの中で3本の指に入るほどこの曲が好きなのですが、普段聞いてるのはアシュケナージの演奏なので、それに比べるとなんか元気が良すぎるというか、エネルギッシュでパワフル!って感じの演奏でした。うつ病患者の曲って感じじゃなかったなあ、特に1・2楽章。
だけど3楽章に入ると(これもすごいアップテンポ)このノリがしっくり来て、ものすごい迫力。弾き終えた瞬間に観客が全員総立ちになりました。すごいピアニストだと思います。だけど、もっと歳をとってから、もう一度この曲を弾くところを聴いてみたいな。
ツァラトゥストラは、「何その曲?」って事前にオットに言われてたので、「2001年宇宙の旅だ」と教えてもピンと来ない様子。冒頭部分を歌ってあげると、「ああ〜ボブ・サップの入場曲!」と納得されてちょっとこけました。「有名なのは最初だけだから!」と念を押して本番へ。始めの指揮者のスピーチでも「この曲の冒頭はもちろんキューブリックの『2001年宇宙の旅』で有名ですが、冒頭部分を含めて実は34分の長い曲でありますので、途中で帰らないでくださいね」と笑いを取っていました。だけど実際は最後まで緊張感があって良い演奏でした。
ホールは2000人ほど入る歴史あるホールらしいのですが、どうも古すぎて座席やステージが狭かった…。ピアノを運び込むのも大変そうだったし、ツァラトゥストラはとにかく編成が大きいので(Vnは16-16とか、木管は4管ずつだし、Hrなんか7管もあった!ハープは2台)狭くて大変そうでした。3rd Flはpicc持ち替えなのですが、膝の上に楽器乗せて持ち替えてた…。落とさないかはらはらしてしまいました。
観客は年配の方が多く、ドレスサークルにはきちんとドレスアップした方々がいたりして、休憩時間に目の保養をさせていただきました。背中の大きく開いた真っ赤なドレスをまとった金髪美人が一番すごかった…。オットがあんぐりしてました。普段と気分を変えて、力いっぱいお洒落して出かけられる場所があるのは良いことですね。
楽しかった〜。