アラスカ物語

アラスカ物語 (新潮文庫)

一気に読みました。白人文化に蹂躙された時代のエスキモーに同化し、偉大な指導者と仰がれた日本人の生涯。
エスキモーにインディアンと同様のこんなに悲しい歴史があったとは…
主人公のフランク安田は、若くして日本を出てから、苦難の道を越え成功し、太平洋戦争では収容所に送られ、またエスキモーの村に戻り…　強い郷愁に苦しみながらもついに一度も日本に戻らなかったそうです。なんと強い生き方なのかと思いました。

関係ないのですが、カバーについている新田次郎の写真が、やっぱり藤原正彦に良く似ていて、ほほえましかったです。親子っておもしろい。