予防接種

気がつくと帰国まであと数ヶ月になりました。万感胸に迫るものがありますが、とりあえず考えなくてはいけないのが、初期の予防接種が半端な状態で帰国する次男のこと。

アメリカと日本の予防接種はかなりシステムが違うし、長男の予防接種も全部こちらで済ませてしまったので、日本のことは何一つわからない状態。ふむふむ、定期接種と任意接種があって…と、まずそこからスタート。
何これ、同時接種できるはHibとDTPだけ〜?しかもHibってそんなに品薄なの?BCGって6ヶ月までに受けなきゃいけないの?そうするとBCGを6ヶ月までに間に合わせて、生ワクチンのあとは4週間空けて、不活化ワクチンのあとは1週間で、何回病院に通えばいいの? Hibと肺炎球菌の3回目は夏に受けなきゃいけないし…と、頭がぐるぐるになってしまいました。
とりあえずHibの予約だ、ということで、ここ数日は日本に電話をかけまくりました(時差の関係で、子供を寝かしつけた深夜に…疲れた)。が、私が住む予定の地区は恐ろしいほどの品薄状態。はじめにかけた小児科では「2年待ち」って言われるし、総合病院も6ヶ月待ち。しかも肺炎球菌の取り扱いが無い…。
ふと気づいて、遠いのは仕方ないので、とある都心のクリニックにかけたところ、今からリストに入れるとちょうど帰国後くらいに肺炎球菌とHibワクチンを打てそうで、しかも院長先生が直接出てくださり、他の予防接種について質問も出来ました。本当に安堵しました。
こちらだと2、4、6、12、18、24ヶ月に行われる定期健診の時にどんどん予防接種を済ませてしまえるし、同時接種してくれるのでとても簡単です。もちろん同時接種はやっぱり子供には負担はあるし、そもそも皆保険では無いので、保険を買えなければ費用は大変なことになりますが…。
ふと思ったのですが、最高学府を出て、医療職についていた私でもこれだけわかりづらい日本の予防接種のスケジュール、本当にほとんどのお母さんが理解してきちんと受けさせているのでしょうか? もちろんわかりづらい部分は小児科の先生方が個別に調整して、うまく受けられるようにしてくださっているのでしょうが、大変な作業だし、その分急病のお子さんを診るほうにエネルギーを注げたら楽だろうに、と思います。
Hibや肺炎球菌ワクチンの導入の遅れについては今更コメントする気にもなれませんが、それ以外の予防接種についても、はっきり言って面倒です。子供を持つ母親が「面倒」とは何事だ!と言われるかもしれませんが、めんどくさいものはめんどくさいし、システムとしてうまく機能せず、結局は社会を感染症から守るという目的からは遠くなっていくと思います。安全性を追求したつもりが、すごく頭の悪いことになってしまっています。
いっそのこと全部集団接種で打ってほしいです。それでアメリカのように、保育園・幼稚園・小学校など集団生活を始めるときには「予防接種済み」であることを証明しなくては入れない、そういう風にすればよいのになあ。