インテリジェンス人間論

インテリジェンス人間論

また佐藤優さんの本を買ってしまった。だって面白いんだもの。
マスコミを通して自分が見ていた政治家像と、そばで一緒に仕事をした人が見た政治家像はかくも違うのか。小渕恵三元首相のギャップが一番印象的でした。志半ばで倒れられて本当に心残りだったことと思います。
あとがきではありますが、新潮社の中瀬ゆかり編集長の人間論も面白かったです。西原理恵子さんの漫画で「三つ編みの不思議なおばさん」と思ってたけどそれだけじゃないのね。

黒い雨 (新潮文庫)

黒い雨 (新潮文庫)

戦争ものの中でも広島・長崎関連のものは本当に読むのに勇気が要ります。ため息をつきながら頁を繰る感じでした。
子供を産んでから色々と視点が変わりましたが、こういう戦争の記録を何歳ごろに子供達に読ませたら良いのか、とても悩みます。
自分は小学4年生のころに『はだしのゲン』を母が買ってくれて読みましたが、正直読み進めるのがつらく、同じころに連れて行かれた「原爆展」だかなんかの写真はトラウマになってかなりうなされました。でも、もっと後だったとしても受けるショックは同じな気もするし…。
子供達には必ず伝えていかなくてはいけないことだけど、親として、遠くない過去にこんなに酷いことがあったと伝えるのはとてもつらいです。