台所

先日友人のお宅に子連れでお邪魔させていただきました。
新築の香りもかぐわしい一戸建て、何より素敵だったのは台所。広いシンクと作業スペースに、調理しながらリビングで子供の遊ぶ姿を見られる位置取り、後ろには沢山入りそうな食器棚、隣には2〜3畳ありそうな食品用の納戸。
こんな台所でお料理したらすごく楽しそう!はかどりそう!
そんなことを思いながら帰ってきて見たマンション住まいの我が家の台所は、その納戸くらいのスペースに全てがぎちぎちに詰まっていて、ああ〜狭いなあとため息が出ました。
が、しばらく見ている間に「ここに全て入ってるって奇跡的じゃね?」という気分になってきました。

次の日『暮らしの手帖』を購入したのですが、そこに偶然にも『夢の台所』という特集が。工夫を凝らして使いやすくした台所を紹介する、という記事だったのですが、目から鱗なことが書いてありました。
対談にて「狭い台所って悪くないんです。動線が短くて済むし、作業スペースが限られているので料理の段取りを考え、同時進行で片づけを手際よくやらなければいけない。慣れると作業能率が格段によくなります」
そしてとある料理研究家の台所の写真を見てびっくり仰天。私の学生時代のアパートくらいの小さなキッチン。作業スペースなんてまな板一枚分くらいしかない…

いつかは広い台所と夢見てはいるけど、少なくとも自分の料理の腕が悪いのは今の狭い台所のせいではないな、と思いました。
この狭いスペースで結構な長さの忙しい時間を過ごしています。愛着を持って使いやすくしていきたいです。
そんでオットが先日、突然これを買って来てくれました。プレゼント?

アメリカで使っていたのは1立方メートルくらいの巨大な食洗機で、何も考えずに鍋まで全て突っ込んでいたので、始めはこの卓上食洗機のコンパクトさに食器を入れるのが一苦労でしたが、慣れてくると手洗いよりはやっぱり劇的に楽。あちこちひび割れて出血していた手の荒れも一気に改善しました。
キッチンがさらに狭くなりましたが、とても嬉しいプレゼントでした。