小児科のかかり方

以前より愛読している小児科医の森戸やすみ先生のブログより。
咳二回での受診 | jasmin jasmin 女医の子育て。
咳二回での受診 2 | jasmin jasmin 女医の子育て。
ご本人がお忙しい小児科医でありながら、育児不安からの(些細なことでの)受診も仕方ないと書かれていて、患者さんに対する温かいスタンスを感じます。でも先生も不要不急の時間外受診は戒めておられます。私もこんなできごとを思い出しました。

3月の震災のあと、次男が体調を崩し、避難先の東京で受診した開業医の先生のところで肺炎の疑いがあると言われ、とある大病院を紹介していただきました。

基本的に紹介制の病院です。総合受付で紹介状を渡して手続きをすませ、救急外来の待合室でぐったりした次男を抱っこして座っていました。紹介制のためか、待っている患者さんはほとんどいませんでした。
そこに新生児と若いお母さんと祖母らしき3人連れがやってきました。どうも紹介状はなく、受付も通らずに直接救急外来に来てしまったようで、看護師さんが話を聞いていましたが、近くなのでいやでも会話がこちらまで聞こえて来る。
「受診したいんですね。今日はどうしましたか?」と看護師さんが聞くと、お母さんは真剣な顔で「吐いたんです。  熱もなく機嫌も良いです。だけどミルクを飲んだ後、口からたらーっと2回吐きました」
会話を聞いて思わずまじまじとその親子連れを見てしまいましたが、隣の祖母らしき女性もうなずいている。赤ちゃんは気分良さそうにすやすや。普通ミルクくらい吐くのでは…。見てないのでわかりませんが、百歩譲って明らかに病的な吐き方だったとしても、平日の昼間になぜいきなり大病院の救急外来なのか。
何より申し訳ないのですが、その後の診察で、次男はRSウイルス性の肺炎でした… もしかしたら何の問題もないかもしれない新生児の赤ちゃんと、感染力の強いRSの次男を同室させてしまいました。何事もなかったことを祈るのみなのですが、こういうこともあるので、適切な受診は医療機関の負担を減らすのみならず、自分たちの身を守ることにもなると思うのです。
私も書いておきますが、不安になったときの小児の医療相談、#8000です。