魚の怖がる行動

この間相方に連れて行ってもらったとある熱帯魚屋は、大型魚がたくさんいた。やっぱりブームなのか、フラワーホーンやら、全身光り輝くアロワナやら。
その中でも店の一番奥にいて、値段もつけられず、もはや売ることをあきらめたような巨大なオスフロ(ジャイアント・グラミィ)が面白かった。
この間危うく稚魚が欲しくなったが、いくらなんでもこんなに大きくなるとは。身の丈ゆうに80cm。たぶん重さは30kgくらいあるのではないだろうか。体の形は確かにグラミィで、すらりとした尾びれや背びれ、ながーい腹びれはそのまま。しかしなんだかホルマリン漬けの標本のような、妙にぬらぬらした白い体。真ん丸い眼に、アナバスらしい「へ」の字型に曲がった口。
私が水槽の前に立っていると、どうやらお気に召さないらしく、「がるるるる!」と口をあけて噛み付くまねをする。気のせいかと思って水槽の横面に移動すると、私の方に向き直ってまた噛み付こうとする。かわいくねー。
こっちも口を大きく開けて、噛み付くまねをしてやった。ますます逆上するオスフロ。面白い。
幸い店内はほぼ無人だったので、好き勝手に楽しめた。気が済むと今度は相方を引っ張ってきて「ほらほら!」と見せる。(というかこの時はじめてこれがオスフロだと教えてもらった)

 
今日仕事から帰ってくると、いつものように可愛いゴールデンハニードワーフグラミィが寄ってきた。
ふと思いついて、「がるるる!」と口を開けてみた。
「きゃー!」と蜘蛛の子を散らすように逃げるゴールデンハニー。そうかー、やなんだな。

僕はヒーターの横に逃げようっと

私は水作エイトと水草の陰に。

ああ怖かった。