酸素

今日は外勤でした。大腿骨頚部骨折のよぼよぼのお婆さん。肺炎になってるし、スパイナルで。
腰が曲がっていてちょっと嫌だったのですが、あっさりと穿刺できました。よしよし。
酸素マスクをつけようとして、ノブをひねりますが、浮き子があがりません。「あれ?酸素出ないなあ」とさらにひねる。

「あっ、先生すみません! 配管するのを忘れていました!」と、看護婦さんが機敏に酸素ホースを差し込んでくれた。
カチャッ

「きゃあ! 先生っ!」
看護婦さんが叫んだ。全開になっていた酸素の勢いで、満タンの加湿器の水がシャワーのように・・・・。

日ごろの訓練のたまもの?で声はださないが、ちょっとびっくりした。濡れそぼりながらもすぐにノブを閉じた。
しかし、私が真面目な顔でびしょぬれになった様子が看護婦さんのツボに入ってしまったらしく、若い彼女の肩はしばらくぷるぷると震え続けていた。ご、ごめ〜ん!
自分の病院なら、大笑いですませるのだが、外の病院だし、患者さん起きてるしねえ〜。苦しくさせて、ごめんね。
配管は自分でつないでおこう!(当たり前か!)