エコー

超初期は日本で過ごしていたのでどうだかわからないんですが、中・後期の超音波検査はこちらでは普通1度だけ。20週前後に胎児・胎盤を細かくチェックして終わりです(アナトミカル・チェックといっていた)。毎回エコーする(らしい)日本と比べるともの足りませんが、異常が無い限り保険でカバーされる回数が決まっているそうです。その代わり早産率はアメリカのほうが高いようです。私は胎盤の関係で2度受けることになりました。
アナトミカル・チェックは先月受けました。特に何の指示も無かったものの、経腹なんだから膀胱が充満していないと困ると思い、水を飲んでトイレを我慢してチェック・イン。後で聞くと、やっぱりよく見えないと経膣になるそうです。
検査は技師さんが行います。個室で30分くらい、丁寧に説明してくれながら。「フォトジェニック・ベビー!」とか愛想も忘れず。児頭大横径、大腿骨長など一連の計測と、脊椎・膀胱・腎臓・心奇形は無いか、大動脈も下まで追って、口蓋裂のチェックもして、もちろん性別も見て、そりゃー時間かかるわ、という感じ。冷房の効いた部屋で、トイレに行きたいのに結構ぐりぐりと腹を押されてつらかった…。あと、説明はかなり解剖用語が混じるので、医療職以外の外人妊婦さんにはかなりつらいんじゃないかと思いました。いきなり、これがfemurですよと言われても…。
チェックはほんとに胎児・胎盤だけで、あとは言わなければ何も見てくれない感じです。「日本でちっちゃい筋腫があるって言われたんですけど、大きくなっていませんか?」と聞くと、しまいかけたプローブをあわてて取り出して「え?筋腫?」ともう一度見てくれた。聞いて良かった・・。その後周産期センターのドクターが現れ(いつもの産婦人科のドクターではない)、もう一度エコーを当てて、「胎盤が少し気になるから、1ヵ月後にもう一度ね」と。
ちなみに筋腫のことは産婦人科ドクターには伝えてあったのですが、分業化が徹底されているので、意思疎通はあまりよくありません。この前健診に行った時も、「なんで二回エコーするの?」と逆に私が聞かれて、胎盤のことを説明しなければいけなかった。基本的に患者の体は患者自身が一番よくわかっていなくてはいけない印象です。ただ、診察時間も長いし、質問にはものすごく丁寧に答えてくれます。質問しなければ何も教えてくれないけど。
そして今日は2度目のエコー。偶然同じ技師さんでした。今日は頚管長を測ってもらおうと思っていたので、最初にお願いすると、快く測ってくれましたが、やっぱり言わないとみてくれないみたい。日本だったら普通何回もチェックするんじゃないだろうか?専門外だからわからないけど…。
また一通り胎児のチェックをして、その後ドクターが現れ10分ほどエコーを当て、「胎盤はあんまり心配ないから、後は出産までエコーは無しよ!」とさわやかに退室。
これでアメリカにおける超音波検査は終わってしまったようです。なんかあっけないというか、心もとないというか…。細かく診て異常を予防するであろう日本とは違い、「なんかあったら症状が出るから、そしたら来て」というのが基本的な考え方のよう。初産だし、どこまでが正常なんだかよくわからん。
ただ、夫婦で受診、ていうのがほぼデフォな環境はいいかも。中には祖父母もそろって一家で来ている人もいます。日本で仕事を続けながらだったら、別の病院で働いているオットは一度も一緒に来れなかっただろうなあ。基本的に受診は気が重いので、(こちらでは言葉の問題もあってなおさら)、オットが一緒だと本当に心強いです。ただいてくれるだけで。