いろいろ

書いておかないと忘れてしまう…
これは面白かったです。

深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

文庫本ですが、上中下の3巻構成でかなり長いです。日本の叔父からいただきました。自然科学のディテールがすごく、知的興奮を味わえます。全編にエコロジー的なメッセージが感じられること、舞台も全世界、起きることのスケールも桁違いで、息をつかせぬ迫力でした。長かったけれどあっという間に読めました。映画化されるらしいけど、このスケールは映像化できるのかしら…
リンゴが教えてくれたこと 日経プレミアシリーズ

リンゴが教えてくれたこと 日経プレミアシリーズ

これも叔父さんからいただきました。「奇跡のリンゴ」の木村さんご自身が書かれた本です。食や自然に対する意識が変わります。最近、佐藤優さんの本にはまっています。文章が整然としていてわかりやすいし、今まで知らなかった外交の世界も興味深い。この対談集もかなり良かったです。深夜ラジオで竹村さんの「ミッドナイトプレスクラブ」を聴いていたという中学時代の佐藤さん。私が部活と友人関係のことしか考えていなかったころに、世界に目を向けていたとは…
敗れざる者たち (文春文庫)

敗れざる者たち (文春文庫)

オットセレクション。『深夜特急』も好きですが、これも良かった。スポーツのことがあまりわからないのですが、花形選手よりも陽の当たらなかった選手、花形選手であっても根っこの部分や闇の部分に脚光を当てているので、人間ドラマとして楽しめました。沢木さんの言う「何者かになれる」人はほんの一握りであって、なれなかった自分は、彼らに共感をおぼえます。
ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)

ちょっと前に買ったものです。またしても正反対のアプローチから紅天女を目指すマヤと亜弓。私は努力型の亜弓がわりと好きなので、間違った方向に行ってるらしいのにやきもきしました。マヤが水や土に感謝し、切られる野菜にすら痛みを感じ、自然界の精霊・紅天女に確実に近づいていっているのに対し、亜弓はどう形を表現しようかということに捉われています。今のマヤなら絶対にしないであろう「花を切って活ける」場面が象徴的でした。
子どもを叱らずにすむ方法おしえます―お母さんがラクになる新しいしつけ

子どもを叱らずにすむ方法おしえます―お母さんがラクになる新しいしつけ

友人から借りましたが、かなり衝撃的な内容でした。「男の子ってどうしてこうなの?」の著者が書いた本ですが、さらに有用です。子供が小さいうちにこの本に出会っておいて良かったです。
「子供と一緒に現在に生きよう」この言葉はまるで水を浴びせられたような衝撃。私は遠くや近くの将来の心配や、仕事をいつ再開すべきか、経済的なこと、小さくは近日中にすべきto doリストなど、そんなもので常に頭の中をいっぱいにしていて、今は第2子を妊娠していることもあり、最近息子といるときもなんだか上の空でした。
現在この時間に脳を戻そう、足はどこについているか、手は何を持っているか、何の音が聞こえているか感じよう。子供を抱いているならその手触り・匂いはどうか。子供やオットが健康でここにいてくれていることが、どれほど幸せか。子供は将来の心配などしていない。常に現在に生きている。その現在を目一杯一緒に生きよう。そんな当たり前のことを、本を読むまですっかり忘れていました。