トリプルマーカーテスト

前回のご報告ともいえないようなエントリに、お祝いのお言葉や個人的にメッセージまで頂き、恐縮しています。ありがとうございました。
さて、思うところあり、前回は受けなかったトリプルマーカーテストを受けました。胎児のある種の先天性異常を調べるためのもので、日本ではわかりませんが(高齢出産のみ?)、アメリカではごく一般的に多くの妊婦が受けているようです。
15〜20週の間に血液検査でhCG、AFP、E3の値をしらべ、同時期に行われる超音波検査で週数を修正し、週数ごとの正常値と比較し、異常があれば羊水検査へ進むそうです。ちなみにこの超音波検査は胎児のアナトミカルチェックのためで、正常な妊娠経過であれば、全2回中最後の超音波検査になります。最初の1回は8〜10週の初診(遅い!)のあとに専門のオフィスに予約をして心拍を確認し、予定日を設定するためのものです。
病院で詳しい資料をもらえ、異常があったときは専門家のカウンセリングも受けられます。血液検査の結果は、ほかの検査に比べるととっても早く、2日くらいでe-mailで送られてきました。それでもやっぱり待ってる時間は嫌なものでした。
結局それ以上の検査は必要なかったのですが、色々思ったこと。
医学が発達して出生前に色々わかるようになったのは素晴らしいことですが、その結果生ずる選択肢はとてもシビアです。妊娠を継続するか、中断するか。夫婦で決定しなければなりません。妊娠の中断そのものにもアメリカではまだ激しい議論があり、つい先日も後期中絶を行っていた産科医が殺害されたばかりです。恐ろしい…
それにこの検査が普及したら、そういう子達はだんだん減っていくのかしら… ますます生きにくい社会になったりしないのでしょうか。
自分が未熟な人間というのもあり、考えても考えても結論が出ません。