醍醐味

むかし『ぼのぼの』という漫画を読んでいるときに、ぐずぐずと泣き続ける子供を抱いた熊のお母さんかなんかが「これこそが親の醍醐味ってヤツよ」というシーンがあったのですが、自分が子育てしてみると似たようなことを感じます。
もちろん機嫌よく笑ってるときも可愛いんだけど、それよりも、顔をぐしゃぐしゃにして泣きながら、両手を広げて駆け寄ってくるようなときに「ああ〜これが親の醍醐味だなあ」というしみじみした感情がわきあがってくる。
あと個人的には、料理を乗せて差し出したスプーンを『はもっ』と音をたてて食べてくれる時。スプーンごと食べんばかりの勢い。
熱いとか冷たいとかまずいんじゃないだろうかとか、そういう躊躇を感じさせず、とりあえず私の差し出すものを何の疑いも無く全力で食べる、その感触がなんともいえません。(嫌いなものは口に入れた後吐き出すというオチがついていますが)。
マニアックな喜び。